Lyric:

名を持たぬ神の名に背いて

 

 

錆びついた 矢のように

放たれて 墜ちてゆく

生意気な イカルスの

亡骸を 胸に抱く 

 

火のように 舞い上がる

鮮やかな 紅い血よ

 

 

名を持たぬ 神の名を

くちずさむ 気が晴れるまで

 

葬火が 燃え尽きて

朝霧が 立ち込める頃に

 

矢のように 舞い上がり

火のように 朽ちていく

君の名を 胸に抱く

 

背徳の 報いと共に

 

浜辺に打ち上げられた、過去の私の亡骸を見た(2016 2.22)

 

 

昨日までの私と 指切りをして

二度と会わないと 約束をして

 

昨日までの私と くちづけをした

気が触れるまで くちづけをした

 

過ぎ去りし私は思い出と

自由に 溺れた

 

 

今日からは新しい 私と独り

気まぐれな私と 気まぐれな旅

 

海鳴りに 蜃気楼 漂う波風

待ち望む 新しい 世界と景色

 

水平線を 超えた時

あの日の 私の 欠片を見た

必死に それを かき集め 

夢中で 叫んだ

 

 

ノヴァーリスを手向けに(2016 .1.2)

 

 

でも これだけ 月日が 流れて

言葉に するには つたない

継ぎ接ぎだらけの 心と

鳴り止まない 耳鳴り だけ

 

 

あなたに 届ける 花言葉

いとしいよ

あなたに 渡すはずの 花束

とっくに 朽ち果てた

 

 

でも 私の言葉は つたない

無言で ただ ほほ笑むだけ

湧き出す 熟した 心は

未熟な 言葉では 足りない

 

 

あなたに 手向ける 花言葉

愛しいよ

あなたと 交わした あの 言葉は

とっくに 朽ち果てた

 

あなたに 届ける 花言葉

愛しいよ

あなたに 渡すはずの 花束 

とっくに 朽ち果てた

 

 

曇りの空が燃え上がり

 

 

 

曇りの空が燃え上がり

透明な 花を咲かす

昨夜の夢の出来事は

淡い胸騒ぎに 融かす

 

冷たい月が燃え上がり

残酷に 花を散らす

途切れた糸が赤ならば

青くて強い糸で結び直しましょう

 

蘇る 涙の痕を

飛び越える 軽々と

下らないと あなた

手を振り解いて

嘲うでしょうね

 

途切れた糸が燃え上がり

深い傷を刻み残す

死を憧れる私をあなたは

きらきら と 音を立て通り過ぎる

 

追いつけないわ 眩しすぎて

近付けないわ 美しすぎて

あなた 追い越せないわ

眩しすぎて

届かないわ 戻れないわ

戻れない もう戻れないわ

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